ドコモ光を新規契約した場合、開通工事が行われます。
「工事」という言葉の響きはなにか面倒くさそうな印象を受けませんか?
工事ってどんなことをするんだろう?
工事って聞くと大変そう……
工事費用って?
今回はそんな方々に向けて「工事」とはどんなことをするのか。
実際にお客さんへ提案していた筆者が実体験を交えながら詳しく解説していきます。
ドコモ光10ギガおすすめの窓口
GMOとくとくBBの特設ページからドコモ光10ギガを申し込むと
「60,000円(1ギガは40,000円)キャッシュバック」に加え、「6ヵ月基本料金500円」「dポイント3,300pt」「他社から乗り換えで15,000円増額」「新規工事費無料」の特典が適用できます。
そもそもインターネットの仕組みって?
パソコンはもちろんここ十数年の間にスマートフォンが劇的な普及を遂げ、今やインターネットと私たちの生活は切っても切れないものとなっています。
GoogleやYahoo!で調べたいことを検索する。
マップアプリで場所や行先を調べたり、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSも全てインターネットの力と言えます。
では、どうやってあらゆる情報や世界中の人々と繋がっているのでしょうか?
全ては線で繋がっている
インターネットの仕組みは突き詰めていくと「線」という一言に尽きます。
光ファイバーという特殊なケーブルで世界中を繋いで情報のやり取りをしているのです。
とんでもない速さと、とんでもない情報量が世界中に張り巡らされたケーブルによって24時間休むことなくやり取りされている……そう考えるとすごい技術ですよね!
筆者が実際に対応したお客さんの中にはこの説明を聞いて、「高性能な糸電話」とおっしゃった方がいらっしゃいましたが、まさにその通りだなと思います。
私たちが普段一番使っているであろう「Wi-Fi」と言われる無線通信技術や、携帯会社の電波も、辿っていくと必ずこのケーブルにたどり着きます。
つまり固定回線の工事とは、ケーブルを自宅で使えるように引き込むことになります。
「ドコモ光」新規契約の工事内容
さて、ここからは実際の工事内容について解説していきます。
今回は「ドコモ光」の工事について解説していきますが、基本的な仕組みはどこの回線業者でも同じです。
ただし、お住いのエリアや建物が「ドコモ光」に対応しているかは事前に調べる必要があります。
家電量販店やドコモショップでも調べてもらうことはできますが、誰でもインターネットで簡単に調べることができるため、ぜひご自身で調べてみることをおすすめします。
やり方は郵便番号から順番に住所を入力していくだだけ。
なお提供エリアの検索については、「ドコモ光」を含むコラボレーション光であっても、大元のフレッツ光のサイトで行います。
提供エリアの確認ができたら、そのまま申し込み画面が出てきますが、そのまま進んでしまうとNTTフレッツ光の申込みとなってしまうため、ご注意ください。
さて、ここから実際の工事の流れをご紹介していきますが──
工事の流れ
- 申込
↓ - 工事日決定
↓ - 工事(立ち合いの有無あり)
↓ - ONU・HGWの設置
↓ - 開通完了
大まかな流れとしては上記の流れで進んでいきますが、建物種別(マンション・戸建て)や、固定電話(ドコモ光でんわ)、テレビ(光テレビオプション)の有無でも多少違う部分が出てきます。
この記事ではケース別に解説していきますので、ご自身に当てはまる項目をお読みいただければと思います。
開通工事はONU・HGWの設置まで
ドコモ光に限らず光回線の工事業者はONU、あるいはHGWの設置まで行ってくれますがWi-Fi接続などの作業は基本的に自分自身で行う必要があります。
ただしドコモ光申し込み時に同時契約するプロバイダによっては初回無料で訪問サポートをしてくれるので、インターネット接続や設定など丸投げしたいという方は訪問サポートを請け負っているプロバイダがおすすめです。
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あわせて読みたいドコモ光のプロバイダはGMOとOCNがおすすめ!2社を徹底的に比較してみた結果
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「ドコモ光」の標準工事費は無料
ドコモ光では1ギガ、現在標準工事費が完全無料キャンペーンを行っています。
しかし、無料の範囲はネットのみの場合だけでドコモ光電話やドコモ光テレビオプションは無料の範囲外となります。
ドコモ光標準(ネットのみ)工事費 | 戸建て・マンション: |
土日祝希望の追加工事料 | 3,300円 |
ドコモ光電話 | 新番発行:1,100円~3,300円 番号継続:3,300円~5,500円 |
ドコモ光テレビオプション | テレビ視聴サービス登録料:3,080円 基本工事費:3,300円 テレビ接続工事料: 1台:7,150円 2台~4台:25,080円 5台目~:追加で3,630円×台数 |
ドコモ光テレビオプションについては後述していますので、詳しくはコチラをクリックしてください。
「ドコモ光」一戸建ての工事内容
一戸建て(ネットのみ)
原則、立ち合い工事が必須。
近くの電柱から光ファイバー線を引き込む必要があるため、
高所作業車が来て電柱での作業 → 建物壁面への固定 → 宅内への引き込み → ONUの設置
といった流れになります。
作業時間としては概ね1時間前後です。
元々NTTフレッツ光系の回線を敷設したことがある建物であれば、光ファイバー線を残している場合(残置撤去)があり、その場合はONUの設置だけで完了する場合があります。
また宅内のどこにONUを設置したいかは指示が可能です。
特に指示しない場合は、電話線が通っているコンセントに引き込みされることが多いです。
新築などで固定電話を今後も設置する予定がないといった場合は、配管が通っている箇所であれば、どこに引き込みするかは自由なので事前にご家族で相談しておくとスムーズです。
最寄りの電柱から、引き込み位置まではもちろん空中を光ファイバー線が通りますが、通り道にほかの方の私有地などがあった場合は、工事前に所有者の方に了承を取る必要があります。
工事日当日に何かしらの事情で工事が実施できないケースが稀にあります。
工事ができないケース
筆者の経験では、工事日当日に光ファイバー線の通り道となる道路に水道管工事が入ったため、当日工事担当者が来たものの実施不可となったケースがありました。
こういったケースの場合は再度工事日の調整が入りますが、工事日の再取得も基本的には2週間前後以降となります。
一戸建て(ネット+ひかり電話)
原則、立ち合い工事が必須。
近くの電柱から光ファイバー線を引き込む必要があるため──
高所作業車が来て電柱での作業 → 建物壁面への固定 → 宅内への引き込み → HGWの設置
といった流れになります。
作業時間としては概ね1時間前後です。
元々NTTフレッツ光系の回線を敷設したことがある建物であれば、光ファイバー線を残している場合(残置撤去)があり、その場合はHGWの設置だけで完了する場合があります。
一戸建て(ネット+ドコモ光テレビオプション+(ひかり電話))
原則、立ち合い工事が必須。
ドコモ光テレビオプションがある時点でひかり電話の有無は関係なく工事内容は同一となります。
近くの電柱から光ファイバー線を引き込む必要があるため、
高所作業車が来て電柱での作業 → 建物壁面への固定 → 宅内への引き込み → HGWの設置 → TV工事
といった流れになります。
作業時間としては概ね2~3時間前後です。
TV工事部分に関しては──
と3パターンに分かれ、それぞれ注意点や費用の違いがあります。
なお、なぜ突然スカパー!が出てくるのかというと、CS放送の権利を持っているのはスカパー!であることと、BSについても一部はスカパー!が管理するものであるためです。
NTTがスカパー!と契約を結んでいるため、工事に関してもCS放送(有料チャンネル)の視聴を最初から希望する場合や、無料放送の視聴目的のみであっても希望すればスカパー!に工事を依頼することができるんですね。
TV工事をNTTに依頼する場合
特に難しいことはなく、NTT工事業者がそのまま実施してくれます。
費用に関してはTVの台数により変動しますが、TV1台というのはかなり特殊なケースとなるので基本的には右の2~4台の場合の費用がかかると思っておきましょう。
後述しますが、スカパー!に工事を依頼する場合、NTT側の工事が完了後、別途スカパー側の工事があるため、二度立ち会いが必要となります。
費用的にはスカパー!に依頼したほうがお得になるケースがほとんどですが、
「多少の費用差ならめんどくさくない方がよい」
「全て一回で終わらせてしまいたい」
という方にはNTTに依頼するのがおすすめです。
TV工事をスカパー!に依頼する場合
NTT工事業者はネットの工事のみ実施。
TV工事はスカパー!と調整した日時で別途実施されます。
注意点としては何らかの事情で工事が不可となった場合や、ネット工事の日時変更を行った場合、スカパー!側にも連絡を入れないといけません。
つまり、TVの工事は必ずネット工事が完了した後でないと実施できませんので注意が必要です。
ココに注意
NTT側工事を午前中に行い、スカパー側工事を午後にというスケジュールを組むことも可能ですが、なんらかの理由でNTT側の工事ができなくなった際や、スカパー側工事の時間までに完了しないなどといったことが起きてしまうと、かなり大変な状況となってしまうため、あまりおすすめはしません。
スカパー!にテレビ工事を依頼する際はNTT側の工事と併せてゆとりのあるスケジュールを組んでいただくほうが良いかと思います。
NTT側の工事はあくまで光ファイバー線を引き込み、対応する機械(ONUやHGW)を設置するところまでであり、慌ててテレビ工事をしなくてもアンテナがある場合はそのままテレビは映りますので、ご安心いただければと思います。
連絡先:スカパー×ドコモ光申込窓口:0120-863-077(年中無休、9:00~20:00)
費用についてはTV3台までなら上記の価格で行えるためお得と言えます。
またスカパー!の対象商品(有料放送プランや有料チャンネル)を一緒に申し込むと、これらの費用が実質0円(一部費用はスカパー!の月額料金からの割引となるため実質表記)になり、テレビ信号の出力が弱い際に設置が必要なブースターについても無料となります。
自分や知人、自己手配業者に依頼する場合
TV工事は仕組みが分かれば難しい作業ではないですが、場合によっては電気工事士の資格がないと危険な場合があります。
TVがリビング1台のみで、今後別の部屋では見ないなどといったケースを除き、屋根裏やパントリー奥などに分岐器と呼ばれるTV信号を文字通りそれぞれの部屋に分ける機器がついており、宅内の配線図などがなければどの線がどの部屋へ配線されているのか素人目には判断がつかないためです。
またTVアンテナと大本の分岐器が繋がっている同軸ケーブルを外し、HGWから最寄りの同軸コンセントを繋ぎ、その先をTVアンテナと分岐器が繋がっていた箇所へ繋ぐ……といった手順が必要となります。
アンテナ接続では正常に映っていたチャンネルが、ひかりTVオプションだと途切れたり移らなかったりするケースも見られるため、信号増幅のためのブースターという機械を別途繋いだりしなければならない場合もあります。
電気工事が必要なケースとしては、同軸コンセントに劣化が見られ交換が必要な場合があげられます。また今まで同軸コンセントがない部屋に同軸コンセントを新たに設置する場合や、希望により同軸コンセントを増設したい場合などもこれに該当します。
極めつけは配管内を通っている同軸ケーブルが劣化・損傷している場合にケーブル事態を取り換えるといった作業が入ることがあり、これもまた電気工事の資格がなければ難しいと言えるでしょう。
TVアンテナを残すかどうか問題
TVには大きく分けて2つの分類があります。
地上波放送と衛星放送(BS・CS)です。
- 一戸建ての屋根の上に針金を組み合わせて作ったオブジェのようなものがUHFアンテナ(地上デジタル放送用)
- 巨大なお皿のような形をした丸いオブジェのようなものがパラボラアンテナ(衛星放送用)
光ファイバー線を使ってTVの信号を流す仕組みを、ドコモ光では「ドコモ光テレビオプション」と言いますが、この信号には上記の2種類の信号が流れています。
つまり、「ドコモ光テレビオプション」を導入すれば、針金のオブジェも巨大なお皿も設置する必要がありません。
これから家を建てるという方は、不動産業者やハウスメーカーからテレビをどうやって視るのかを聞かれると思いますので、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
ひかりテレビオプションのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット | デメリット |
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元々アンテナでテレビを見ていた人が、光テレビオプションに切り替える場合、NTTやスカパー!の工事業者では既存アンテナの撤去工事までは請け負いません。
そのため、仮にアンテナを撤去したい場合はご自身で手配する必要があります。もちろんですが、一部のケースを除き高所作業となりますので、それなりに費用もかかることが多いです。
また経年劣化が進み、台風などの災害で飛ばされたり落下したりする危険性があるため、使わないのであれば早めに撤去するのが望ましいです。
取り付けた業者にもよりますが、処理が適当な業者だとテレビアンテナ周りから建材の劣化が進み、雨漏りなどが起こってしまうケースもあります。
アンテナについては屋根上などに露出しているものの場合、約10年が耐用年数と言われていることもありますし、何より大事な持ち家が傷んでしまう一因ともなってしまうためできる限り撤去をおすすめ致します。
「ドコモ光」マンション(ひかり電話の有無問わず)の工事内容
立ち会い工事が不要なケースが多いですが、いくつか抑えておくポイントがあります。
前提として、提供エリア検索時に「マンションタイプ」としてOKが出ているのか、「ファミリータイプ」としてOKが出ているのかで対応も変わってきますので、あらかじめ確認をおすすめ致します。
無派遣工事となるケース
立ち会い不要の工事のことを「無派遣工事」と言います。
提供エリア確認がOKだった場合かつ、宅内に光コンセントという設備がある場合特殊なケースを除き、無派遣工事となります。
基本的には光コンセントがある時点で提供エリアもOKなので、マンションにお住まいで「ドコモ光」を検討している方は、家の何処かに光コンセントがないか探してみましょう。
立ち合い不要の工事のことを無派遣工事といいますが、上記の条件に当てはまった場合は申し込み時点で「無派遣工事となります」と伝えられ、宅内に設置する機械(ONU・HGW)だけ送られてきます。
申込時に開通日も確定するため、ONU・HGWが届いたら光コンセントに繋いであげましょう。
あとはNTT側で機械が接続されたことが確認されたら、開通日当日には使えるようになります。
ココに注意
ONUを開通日までに接続しなかった場合は、開通処理が完了せず、あとからONUを繋いでも使えない場合があります。
その場合はONUを接続した状態でドコモ光サービスセンターに連絡が必要になることがあります。
せっかく申し込んだ固定回線が使えない期間が出来てしまい、更にはセンターへ連絡するという手間がかかるため、ONUの接続は忘れないようにしましょう。
派遣工事となるケース
いわゆる立ち会い工事です。
以下のように2つのパターンに分かれ、ややこしい部分でもありますが、しっかりと解説していきますのでご安心ください。
提供エリア検索OK(マンションタイプ)だが、光コンセントがない場合
マンションの集合設備にはNTTの光ファイバー線が来ているものの、そこからお住まいの部屋までの配線が行われていないケースです。
この場合は開通はほぼ間違いなく可能です。
しかし言葉通り、集合設備からお住まいの部屋までの配線と光ファイバー線の出口である光コンセントの設置が必要となるため、かならず工事が必要となります。
光コンセントの設置については、基本的に電話線が来ているコンセントに設置されることが多いため、部屋のどの位置にONUを設置することになるかも予想ができます。
なお、今では少なくなってきていますが、建物オーナーの意向や何らかの事情で完全に光回線とならない場合があります。
「VDSLタイプ」と呼ばれる形式となり、部屋の入口までは光ファイバー線で敷設されるものの、宅内へは既存の電話線を使うといったケースです。
途中から光ファイバー線ではなくなるため、速度は100Mbps(0.1Gbps)となってしまい、速度を求める方にとっては注意が必要となります。
エリア検索時に「マンションタイプ(VDSL方式)」といった表示がされる場合は、このケースに当てはまりますのでご注意ください。
▼VDSL方式かLAN配線方式かは差し込み口で確認できます。
また極々稀に開通ができないケースがあります。
開通ができないケース
- 集合設備からお住まいの部屋までの配管になんらかの問題があり光ファイバー線が通せない場合
- 契約者が多いため分配するための配線が足りずポート不足と言われる、
① は最悪の場合、腐食した配管を入れ替えたり、そのために壁に穴を開けたりする可能性があるため建物オーナーに了承を取る必要があるのですが、十中八九断られます。
② はNTT側でポートを増やす増設工事を行ってくれる場合もありますが、設備の物理的な制限により増設などの対応が取れないこともあり、ポートの空きを待つしかないといった状況になります。
レアケースではありますが、築年数の古い建物では現実的に起こり得る状況ですので、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
これは「ドコモ光」だけでなく、NTTフレッツ光回線を使用する全ての光コラボレーション業者も同様となります。
提供エリア検索OK(ファミリータイプ)の場合
建物のあるエリアには光ファイバー線が来ているが、建物内には来ていないという状況です。
マンションタイプと呼ばれる形式では、電柱から建物の集合設備(NDF室と言われたりします)に光ファイバー線を引き込み、そこから分岐をさせ、各部屋まで光ファイバー線を設置していきますが、マンションタイプの提供には一定の条件があります。
契約希望する戸数や、オーナーの了承、配線の分岐装置を設置するスペースの確保などです。
これらがクリアできない場合は、残念ながら戸建てタイプ(ファミリータイプ)と比べ割安のマンションタイプでの開通はできません。しかしそれでもNTT回線を使いたいという場合、マンションで戸建てタイプ(ファミリータイプ)を利用するという方法があります。
条件としては──
- 建物オーナー(分譲の場合、管理組合等)に工事許可が取れていること
- お住まいの部屋が3階以上であること
以上2点が最低限必要となります。
NTTフレッツ回線が入っていなくても、他の回線がマンションタイプで利用できることが多いため、建物オーナーからは「何故そこまでしてNTTフレッツ回線が使いたいの?」と疑問に思われるでしょう。
また壁面に光ファイバー線を固定するための金具を取り付ける必要があるため、穴あけ工事が必要になります。
建物オーナーとしては、持ち物にできるだけ傷を付けたくないという心理もあるでしょうし、電柱から伸びる線が景観を損ねるといった理由を出してくる方もいますので、簡単に許可は下りないことがほとんどです。
自身の建物であれば問題ないですし、オーナーと仲が良かったりすれば逆にあっさり許可をくれる場合もあります。
また、戸数の少ないマンション(メゾネットタイプなどに多い)では、そもそも戸数制限により戸建てタイプ(ファミリータイプ)でしか設置ができないこともありますので、そういった建物場合は建物オーナーも事情を把握しているため許可が降りないことの方が珍しいです。
マンションタイプでファミリータイプが利用できる場合は、契約者数や時間帯により速度低下が起きにくく安定した通信環境を整えることができます。料金はマンションタイプと比べると1,000円以上は割高となりますが、価格よりも速度や安定性が欲しいという方にはおすすめできます。
実際に筆者が過去に担当させていただいたお客様の中には、仕事柄どうしてもNTTフレッツ回線じゃないとダメという方や、ゲームのラグを極力なくしたいといった理由で、ファミリータイプを熱望される方もいらっしゃいました。
マンションタイプの「ドコモ光テレビオプション」の扱いについて
マンションタイプでは「ドコモ光テレビオプション」の申込みができるかどうかは「東日本エリア」か「西日本エリア」によって分かれます。
NTT東日本エリアであれば、マンションタイプであったとしても光配線方式であれば可能(VDSL方式は不可)ですが、NTT西日本エリアでは方式問わず利用不可となっています。
また西日本エリアかつ、マンションタイプ(光配線方式)であったとしても、フレッツテレビ(ドコモ光テレビオプションの大元サービスの名称)の提供エリア外であった場合は不可となりますし、通信帯域の問題などで不可となるイレギュラーケースもあります。
マンションなどの集合住宅ではそもそも共聴アンテナやケーブルテレビなどの設備でテレビを視聴できるようにしていることがほとんどのため、あまり希望する方はいないかもしれません。
逆に希望されるケースというのは、共聴アンテナが地上デジタル放送のみでBS・CS放送をパラボラアンテナなしで見れるようにしたいといったような事情があります。
衛星放送であるBS・CS放送はパラボラアンテナと言われる巨大なお皿状のアンテナを通信衛星がある方角に向けなければ受信できないため、ベランダの方角などによりアンテナを立てても視聴自体が困難なケースがあるのです。
そういった建物にはケーブルテレビが入っていることが多く、地上デジタル放送を含め実はケーブルテレビのサービスを使っていました、なんてことも多くあります。
その場合はケーブルテレビ会社にBS・CS放送を視聴したい旨を伝え、個別契約をすれば見られるようになります。
しかし、ケーブルテレビはその特性上、録画は専用機械(セットアップボックス)を利用するしかできず、自前のレコーダーなどを利用したい場合はフレッツテレビが活きてきますので、そういった理由で熱望される方はいらっしゃいます。
マンションで手っ取り早く有料放送が見たい場合
ひかりTVという別サービスがあります。
これはどちらかといえばケーブルテレビの仕組みに近く、専用の機械(ひかりTV専用チューナー)を設置することで見られるようにする仕組みです。
録画に関してもチューナーに接続した外付けHDDにのみ録画できる仕組みとなっており、やはり自前のレコーダーなどは利用できません。
月額料金は有料チャンネルのセットで2,750円~と費用的にも安いため、こだわりなくとりあえず有料チャンネルが見たいといった方にはおすすめができます。
「ドコモ光」事業者変更や転用の工事内容
「ドコモ光」事業者変更の場合の工事内容
事業者変更とは、同じNTTフレッツ光回線を利用したコラボレーション回線間での切り替えを言います。
「ドコモ光」もそうですが、「BIGLOBE光」や「@nifity光」、「SoftBank光」など、公式サイトに「フレッツ光コラボレーション回線」や「フレッツ光コラボレーション事業者」などといった表記があれば、双方向にいつでも簡単に切り替えができると思っていただければよいかと思います。
「コラボレーション回線」とは、そもそも中身は全てNTTのフレッツ光回線を利用していますし、それを各プロバイダーがNTTと契約を結び、独自の価格設定で自社のプロバイダーサービスとセット販売しているだけです。
中身がフレッツ光なのであれば、工事が不要なのはなんとなくイメージがつくかと思います。
しかし意外なことに、この事業者変更が可能になったのは2019年7月1日からと割と最近の話なのです。
立ち会い工事は特殊な事情でもない限り発生しませんので、申し込むだけでプロバイダーだけ変わるようなイメージです。
そのため、現在「コラボレーション回線」を使っている方であれば、戸建て・マンション問わず簡単に「ドコモ光」に切り替えできます。
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「ドコモ光」転用の場合の工事内容
転用は至ってシンプルで、純粋な「NTTフレッツ光」からの切り替えのことを言います。
もちろん中身は事業者変更と同様に「同じNTT系回線」のため、工事は原則不要です。
転用は非常に簡単にできる手続きですが、「NTTフレッツ光」の契約年数がとても長い人や、戸数の非常に多いマンションタイプで加入している方などは、プロバイダー料金と合わせても「コラボレーション光」よりも安いケースが稀にあります。
「コラボレーション光」が解禁された直後は、ケータイとのセット割引やキャンペーンでとにかくお得そうといった理由で料金の比較をしないままに切り替えてしまった人も多く、結果的に料金が高くなるケースというのもありました。
「フレッツ光」には上述した通り契約年数による割引サービスや、集合住宅であれば契約戸数による割引などがありますが、「コラボレーション光」に切り替え後は、それらの割引サービスは継続とはなりませんので注意が必要です。
番外編:10ギガ回線の場合はどうなるの?
これから主流となっていくであろう10ギガ回線ですが、1ギガ回線と10ギガ回線で工事内容が劇的に変わるということはありません。
既に1ギガで「ドコモ光」を含む「コラボレーション光」や「フレッツ光」を使っているという場合は、ONUやHGWと言われる設置機器が変更になりますので、そちらの交換のみは必要となることが多いです。
一部、テレビや固定電話のサービスで再契約が必要になったり、一部契約を残さないと継続できなかったりとするものがあるようですが、テレビや固定回線にトラブルが起こると致命的なことですので、必ず切り替え先の業者で状況確認や説明が入るようになっています。
1ギガの10倍だから工事も10倍大変!なんてことはありませんので、ご安心いただければと思います。
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「ドコモ光」の工事内容解説のまとめ
今回は気になってもどこに聞けばいいのかわからない、という声の多い「ドコモ光」の工事内容について解説してきました。
抑えるべきポイントとしては──
- 戸建てなのかマンションなのか
- 「ドコモ光テレビオプション」をつけるのか
- マンションの場合はマンションタイプが無理でも戸建てタイプなら利用可能な場合があること
- 10ギガでもやることは変わらない
以上の4点になるかと思います。
工事自体は専門の業者さんが約束した時間に来て、作業してくれるのを見守るだけですので身構えることはありません。
またマンションにお住まいの場合は、無派遣工事となる場合も多く、申込みさえしてしまいあとは機械を繋ぐだけでその日から使えるという簡単さです。
ご年配の方や、逆に若い方がマンションに住んでいる場合、そもそも固定回線を契約できるということを知らないという方もいらっしゃいます。
スマートフォンをはじめとした簡単にインターネットが利用できる機器が増えた反面、固定回線の存在を知らず、携帯会社のギガだけを使っているというような方も増えています。
マンションでも固定回線は契約できますし、「工事」という言葉の響きはなにか面倒くさそうな印象を受けます。
またテレビの工事に至っては、何をするのかイメージすらつかないといった方も多いのではないかと思います。
しかしこの記事を通して、ぼんやりとしていた「工事」のイメージが掴め、「思ったより簡単にできるんだな」と思っていただければ嬉しいです。
「ドコモ光」であれば、携帯とのセット割引やdカード GOLDでポイントが10%還元になったりと、非常にお得に使うことができます。