ドコモより京セラ製スマートフォン「DuraForce EX(デュラフォースイーエックス)」が2024年1月29日に発売されます。
ドコモユーザーではあまり聞き馴染みのないスマートフォン、しかも京セラ製となると二つ折りケータイ「DIGNO」や「あんしんスマホ」あたりでした。今回発売するスマホは高耐久スマートフォンと、これまたニッチなところを攻めてきましたね。
DuraForceシリーズは海外のBtoB向けに展開されてきた高耐久スマホですが、本モデルは初めて国内向けに製造されたスマホ。また国内での一貫体制にこだわった「JAPAN MADE」。
元々、京セラは高耐久スマホ「TORQUE(トルク)」を個人向けにauが発売していましたが、今回の「DuraForce EX」はドコモとソフトバンクから発売予定。ソフトバンクは法人向けと発表していますが、ドコモは法人限定か一般販売するかは未発表(一般販売されます)。ただ販売チャネルは全ドコモ取扱店とされているため、オンラインショップやドコモショップで取り扱われます。
本記事は京セラ製「DuraForce EX」について、スペックや価格など判明している範囲で解説していきます。
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DuraForce EXとは?
名称に使われている「EX」は3つのワードの頭文字から来ており、
- Extension
様々なソリューション、アプリケーション連携による機能拡充 - Exchange
機能、サービスを入れ替える、切り替える、そして交換する - Expert
様々な現場で、専門従事者のニースにお応えする
このような理念があります。
DuraForce EXのスペック
項目 | DuraForce EX |
イメージ | |
製品名/ドコモ型番 | DuraForce EX(デュラフォースイーエックス)/ KY-51D |
メーカー | 京セラ株式会社 |
サイズ 高さ×幅×厚さmm |
約163×77×14.8mm |
重量 | 約248g |
カラー | ブラック |
OS | AndroidTM 13 |
CPU | Dimensity 700 2.2GHz+2.0GHz(オクタコア) |
内蔵メモリ (RAM/ROM) |
4GB/64GB |
外部メモリ | microSDカード(最大1TB) |
ディスプレイ | 約5.8インチ TFT LCD |
ディスプレイ解像度 | HD+(720×1560) |
カメラ | メイン:約1600万画素 イン:約800万画素 |
バッテリー | 4270mAh(着脱可能) ワイヤレス充電不可 |
通信速度 (受信時/送信時) |
5G:2.1Gbps/218Mbps LTE:400Mbps/131.3Mbps |
防水/防塵 | 防水:IPX5/IPX8 防塵:IP6X |
おサイフケータイ | 〇 |
sXGP |
〇 |
ワンセグ/フルセグ | -/- |
生体認証 | 指紋・顔 |
SIM | nanoSIM/eSIM(Dual SIM) |
接続端子 | USB Type-C |
スペックだけを見ると「ザ・普通」というか、むしろSoCやストレージ、カメラや重量どれを取っても他のスマホに勝っているところがありません。それもそのはず、「DuraForce EX」はそんなスマホオタクが重視する部分は必要最低限で、現場仕事をする人たちのために作られたため、そもそもターゲットが違う。
スマホとしての機能は当然、現場作業を主とした機能「バーコードスキャナー」や軒先での「決済機能」としても利用できます。従来は用途別で複数の端末で作業していたことが、スマホに一元化されたことが大きなポイント。
それらを統合したものがこの「DuraForce EX」です。
さらに「DuraForce EX」の魅力はこちら。
- 高耐久性能を兼ね備えた筐体
- バッテリーが着脱可能
- 2つのダイレクトボタンを搭載
- アルコール検知器やトランシーバーとして使用可能
- 安心のセキュリティ
高耐久性能を兼ね備えた筐体
DuraForce EXは堅牢性と信頼性を兼ね備えた高耐久スマホという、落下や衝撃に強いだけでなく、リム構造や放熱設計などの高耐久技術が導入されています。
また筐体の角の部分はコーナーバンパー設計、背面はリッドカバー設計、カメラ部を守る多面体構造(くぼみによりレンズを守る)と、筐体を落下や衝撃から守る設計が施されています。
MIL規格や京セラ独自試験を突破
本モデルは、MIL規格(米国国防総省の調達基準)の21項目(落下試験、衝撃試験、粉塵試験など)に準拠した試験、さらに京セラの独自試験ををクリアしています。泡ハンドソープでの洗浄試験もクリアしています。
過酷な現場業務を共にするのに最適で信頼できる相棒となるでしょう。
ディスプレイも強化
またディスプレイでは、AGCの「Dragontrail®STAR2(ドラゴントレイル)」が採用されており、前機種DuraForce Pro2(ドコモ未発売)と比較して、2倍ほど強度が増しています。よくiPhoneなどで採用されている「Golila Glass(ゴリラガラス)」と比較されますが、硬度はドラゴントレイルが勝るみたいですね。
ただそれだけで割れにくさが決まるものではなく、その筐体に合った加工やコーティングがされているか、といったところでしょう。まぁ強いのは間違いない。
さらに京セラ独自技術のハイブリッドシールド搭載により、割れにくさと傷つきにくさで強化されています。
iPhoneやPixelが細マッチョとすれば、DuraForce EXは屈強でゴリゴリなマッチョといったところでしょう。
バッテリーが着脱できる
この時代に珍しく、内蔵電池型ではなく着脱できるバッテリー。劣化したときは交換も可能(バッテリーの費用は不明)。
例えばバッテリーを2~3個所持しておけば、バッテリーが無くなったときに交換できるため、引き続き作業に入れます。しかも電源を落とさずにバッテリーの交換(ウォームスワップ)ができるのも驚き。
これは電源ボタンを長押しすると「電池交換モード」に移行し、120秒間であればバッテリーを取り外しても問題ありません。交換後、再び電源ボタンを長押しすると、通常モードに復帰します。
2つのダイレクトボタンを搭載
iPhone15 Proにも搭載された「アクションボタン」と同じような機能で、事前設定したアプリを一発で呼び出せます。なんと、DuraForce EXではそのボタンが2つも付いています。
アプリの起動のほかに、着信応答にも使えるとありますが、恐らくトランシーバーのことを指していると思われます。グローブを付けたままでも操作ができるのも便利。
アルコール検知器やトランシーバーとして使用可能
他にもこんな機能があります。
アルコール検知器
運送業やタクシーの運転手など、車の運転業務には欠かせないアルコール検知器。DuraForce EXに搭載のイヤホンジャックに機器を挿し、アルコール検知器がどこでも使用できます。
トランシーバー
トランシーバーアプリをインストールすれば、グループ通話が可能になります。既述したダイレクトボタンを押して応答するんでしょうね。
安心のセキュリティ
DuraForce EXでは指紋認証・顔認証(マスク非対応)に対応しています。よって、マスク着用時は指紋認証で、グローブ着用時は顔認証で画面ロック解除ができます。指紋認証は電源ボタンと兼用。
紛失時にも安心の「ローカルワイプ機能」を搭載しており、一定回数ロック解除を失敗した際に、本体データを初期化する設定も可能です。
また最大2回のOSバージョンアップや、発売から3年間のセキュリティアップデートも適用されるので、ソフトウェアの観点からでも安心して利用できます。
DuraForce EXのスマホとしての性能はどうか
ここまでは現場作業用の端末としてご紹介してきました。
ここからはDuraForce EXのスマホとしての機能を見ていきましょう。
SoCにはMedia Tek Dimensity 700
DuraForce EXのSoCにはMedia Tekのチップセット「Dimensity(ディメンシティ) 700」が搭載されています。
Dimensity 700の特長として、ディスプレイはFull HD+、かつリフレッシュレート90Hzの滑らかな動きが実現できるとされていますが、残念ながらDuraForce EXのディスプレイはHD+でリフレッシュレートは不明。
SoC自体の比較対象は、Snapdragon(スナドラ)で言うところの695あたりでAnTuTuのスコアでは695に負けてます。AQUOS sense7やOPPO Reno9Aあたりのスペックと同等か少し下ぐらいと考えればいいかなと。
このスマホで大容量な3Dゲームしたりしないのであれば問題ないスペックです。
メモリ4GB/ストレージ64GBは業種によって賛否が分かれそう
今の時代でメモリ4GB、ストレージ64GBは少ないと思うかもしれませんが、これも必要最低限。メモリは4GBあれば十分、というかGalaxyなどのメモリがオーバースペックすぎる気もします。
個人的にストレージが64GBなのは、業種によっては少ない気はしますが、SDカードが最大1TB対応しているため増設できます。しかもSDカードのデータ暗号化に対応しているため、紛失や盗難に遭っても情報漏えいを防げます。
カメラレンズは一眼レンズ構成
カメラは表裏にレンズが一つずつ。メインカメラは約1600万画素、インカメラは約800万画素。
メインカメラではワイド撮影の切り替えも可能とされているので、超広角レンズのように撮影できるのでしょう。現場撮影時に必要最低限の機能だけ付けているといった感じですね。
ポートレートとかAI処理とかそういうハイカラな機能を求めてはいけません。必要ないですから。
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DuraForce EXの端末価格
DuraForce EXはドコモ・ソフトバンクから発売されます。それぞれの価格は以下の通り。
ドコモ | ソフトバンク | |
本体価格 | 59,950円 | 63,360円 |
返却プログラム | 実質48,070円 | - |
ドコモは個人向けにも販売されるため、2年返却の「いつでもカエドキプログラム」に対応。月々2,090円×23回の支払いで、23ヵ月目に返却した場合は残価11,880円が免除され実質48,070円となります。
ソフトバンクは法人限定販売のため、返却プログラム制度はありません。
まとめ
今回は京セラ製タフネススマートフォン「DuraForce EX」について解説しました。
個人的に思うのは、高耐久スマホとはなぜ見た目がこうゴツゴツしているのか。「TORQUE」やCASIOの「G'zOne」など、いかにも!というデザインは筐体を守る上で必要なのはわかりますが。隠れゴリマッチョデザインが一つくらいあっても良いような気がします。それはさておき・・
京セラは「DIGNO」や「あんしんスマホ」を最後に、個人向けケータイから撤退しましたが、今回の「DuraForce EX」は一般販売してくれる可能性があります。
またauから発売の個人向けタフネススマホ「TORQUE」においては、さらに新機種が発売される予定とされています。本サイトでも、「DuraForce EX」と「新TORQUE」の比較もしていきたいと思います。
最新情報が出次第、更新していきます。
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