2023年10月3日、シャープよりミドルレンジスマホ「AQUOS sense8」を発表し、同年11月9日発売です。
取り扱うキャリアは、ドコモ・au・UQモバイル・楽天モバイル・J:COMの5社。またXperia 5 Vに引き続き、ソフトバンクやワイモバイルは取り扱いなし。
先代AQUOS sense7がなかなかの当たり機種だったため、今作AQUOS sense8では期待が高まりますが、本記事ではライバルのコスパ先輩Pixel 7aとの比較をしていきます。結論、この機種、価格とスペックのバランスが良い意味で取れていないため絶対売れます。
AQUOS sense8とPixel 7aのスペック比較
項目 | NEW AQUOS sense8 | Pixel 7a |
イメージ | ||
発売日 | 2023年11月9日 | 2023年5月11日 |
キャリア | SIMフリー、ドコモ、au、楽天モバイル、UQモバイル、J:COM | SIMフリー、ドコモ、au、ソフトバンク |
サイズ 高さ×幅×厚さmm |
約153×71×8.4mm | 約152×72.9×9.0mm |
重量 | 約159g | 約193.5g |
OS | AndroidTM 13 | AndroidTM 13 |
CPU | Snapdragon 6 Gen 1 2.20GHz+1.8GHz(オクタコア) |
Google Tensor G2 |
内蔵メモリ (RAM/ROM) |
6GB/128GB | 8GB/128GB |
microSDカード | 最大1TB | 非対応 |
ディスプレイ | 約6.1インチ | 約6.1インチ |
ディスプレイ解像度 | Full HD+(1080×2432)IGZO OLED | Full HD+(1080×2400)OLED |
輝度 | 1300ニト | 非公開(1000~1100ニト) |
リフレッシュレート | 最大90Hz | 最大90Hz |
背面カメラ | 広角:約5,030万 超広角:約800万 光学2倍ズーム 電子式/光学式手ぶれ補正(EIS/OIS) ピクセル幅:1μm センサーサイズ:1/1.55 |
広角:約6,400万 超広角:約1,300万 デジタル8倍ズーム 電子式/光学式手ぶれ補正 ピクセル幅:広角0.8μm/超広角1.12μm センサーサイズ:1/1.73インチ |
フロントカメラ | 画素:約800万 ピクセル幅:不明 電子式手振れ補正 |
画素:約1,300万 ピクセル幅:1.12 μm 固定フォーカス |
バッテリー | 5000mAh(内蔵電池) ワイヤレス充電:非対応 |
4385mAh(内蔵電池) ワイヤレス充電:対応 |
充電ポート | USB Type-C | USB Type-C |
イヤホンジャック | あり | なし |
通信速度 (受信時/送信時) |
5G:2.1Gbps/218Mbps LTE:788Mbps/90Mbps |
5G:3.7Gbps/218Mbps LTE:1.4Gbps/75Mbps |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | -/- | -/- |
生体認証 | 指紋・顔(マスク対応) | 指紋・顔 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
スペックのソース | SHARP公式サイト | Google公式サイト |
SoCではGoogle Tensor G2には及ばないものの、先代AQUOS sense7のSnapdragon 695から6 Gen 1が採用されているのが話題になりました。
リフレッシュレートは最大90Hzで肩を並べているものの、ハイスピード表示やゲーミングメニューの設定をオンにした状態で、アプリによっては180Hzまでなめらかに表示してくれます。
カメラでは画素数には一歩及ばずでしたが、光学2倍ズームに対応。デジタルズームと違い、画質を劣化させずにズームが可能です。
またAQUOS sense8が圧倒的に勝る点は以下の通り。
- 約159gで超軽量
- SDカード対応でストレージ増設可
- ディスプレイ輝度が1300ニト
- バッテリー5,000mAh
- 顔認証はマスク対応
- イヤホンジャックがある
約159gで超軽量
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
重量 | 約159g | 約193.5g |
高さ×幅×厚み(mm) | 約153×71×8.4 | 約152×72.9×9.0 |
ディスプレイの大型化が進み、近年の平均重量が上昇傾向にあるなか、AQUOS sense8は159gで超軽量。対するPixel 7aは193.5gでその差約34g。本体サイズは差ほど変わらないものの重量の差は歴然。
また軽いだけじゃなく、MIL規格(米国国防総省の調達基準)に準拠した16項目もの試験が実施されているため、安心して利用できるのも嬉しいポイント。
SDカード対応でストレージ増設可
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
ストレージ | 128GB | 128GB |
SDカード | 最大1TBまで対応 | 非対応 |
正直、昨今のアプリやカメラ・動画データの容量から128GBは少ないとしか言いようがありませんが、SDカードで最大1TBまで増設できるのは国内メーカーならでは。
ストレージ不足ならクラウドに預ける方法もありますが、ターゲット層から見ても物理的に保管しておける方が安心です。
ディスプレイ輝度が1300ニト
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
輝度 | 1300ニト | 非公開(1000~1100ニト) |
サイズ | 約6.1インチ | 約6.1インチ |
リフレッシュレート | 90Hz(擬似180Hz) | 90Hz |
AQUOS sense8のピーク輝度は1300ニトに対して、Pixel 7aは非公開ですが1000ニト~1100ニト(参照元はこちら)ではないかと言われています。ニトは「nits」という明るさを表す単位で、数値が高ければ高いほど画面を明るく表示できます。
例えば晴れた屋外でスマホを見たとき、ディスプレイが暗くて見づらい経験をしたことありませんか?輝度が高いと周囲の明るさに合わせてディスプレイを見やすくしてくれます。
バッテリー5,000mAh
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
バッテリー | 5000mAh | 4385mAh |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 |
バッテリー容量は5000mAhでAQUOS sense8に軍配が上がりました。さらにディスプレイで使用されているIGZOの省電力による「アイドリングストップ機能」で省エネしてくれます。
この「アイドリングストップ機能」により、無駄に電池を消費しないため充電回数も減り、3年使っても電池寿命は90%以上。長期間使うユーザーにとっては電池の寿命が天敵になるため、電池の劣化を防いでくれるのはかなりメリットがあります。
ワイヤレス充電には非対応ですが、ターゲット層から鑑みると使わない機能をそぎ落としてコスパを高くしてくれる方がありがたいと言えます。
顔認証はマスク対応
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
生体認証 | 指紋(電源キー一体型) | 指紋(ディスプレイ内蔵型) |
顔(マスク対応) | 顔 |
認証方法は指紋と指で同じですが、AQUOS sense8は電源キーと一体型なので、スリープ状態から復帰させる際に同時にロック解除ができます。Pixel 7aはディスプレイ内蔵型で、画面の中心から少し下あたりに指を添えるとロック解除できます。
またAQUOS sense8の顔認証ではマスクに対応しており、Pixel 7aでは非対応。痒い所に手が届く国内メーカーの良さがにじみ出ています。
マスク着用人口はかなり減りましたが、インフルエンザなど感染リスクがあるのでロック解除にマスクが対応しているのは地味にポイントが高い。
イヤホンジャックを搭載
AQUOS sense8にはイヤホンジャックを搭載しており、Pixel 7aは非対応。Bluetoothイヤホンが主流にはなっていますが、有線イヤホンの安定感はハンパないです。
有線イヤホン派の人はイヤホンジャックがある/ないで機種を決めるくらいなので、この機能だけでも勝敗を分けますね。
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AQUOS sense8のデザイン
背面はAQUOSならではのセンターサークルデザイン。このカメラレンズを中心に持ってくることで、撮影者と被写体が一直線となり、画角の中心に捉えやすいという利点があります。飽きのこないシンプルなフォルムで、破損や歪みを守るアルミフレームで出来ています。
ディスプレイはややベゼル(筐体とディスプレイ間のフチ)が気になりますが、それでも約6.1インチのディスプレイを搭載。フロントカメラはパンチホールかと思いきやノッチですね。
AQUOS sense8のカラー
カラーはパールグリーン、ライトカッパー、コバルトブラックの3色展開。メインからはパールグリーンとなります。
ドコモオンラインショップ限定カラー
もう1色はドコモオンラインショップ限定カラーのブルーです。
他キャリアはもちろん、SIMフリー版でも購入できないので、ブルーを購入したい場合はドコモオンラインショップで購入しましょう。
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AQUOS sense8とPixel 7aのカメラ性能
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
背面カメラ | 広角:約5,030万 超広角:約800万 光学2倍ズーム 電子式/光学式手振れ補正(EIS/OIS) ピクセル幅:1μm センサーサイズ:1/1.55 |
広角:約6,400万 超広角:約1,300万 デジタル8倍ズーム 電子式/光学式手振れ補正 ピクセル幅:広角0.8μm/超広角1.12μm センサーサイズ:1/1.73 |
フロントカメラ | 画素:約800万 ピクセル幅:不明 電子式手振れ補正 |
画素:約1,300万 ピクセル幅:1.12μm 固定フォーカス |
2機種ともにメインの広角と超広角のデュアルレンズ構成で、画素数に大きな違いはありません。選ぶポイントはセンサーサイズとズームになるかなと。あと消しゴムマジックがいるかいらないか。
AQUOS sense8のイメージセンサーが大型化
Pixel 7aのセンサーサイズは1/1.73に対して、AQUOS sense8は1/1.55で大型化しています。イメージセンサーが大きければ大きいほど、より多くの光を取り込むことができるので低ノイズな写真が撮影できます。
また大型であるほどポートレート撮影時のボケが増すので、人物や物撮りの際は一眼レフのような撮影ができます。
一方ズーム機能では、Pixel 7aはデジタル8倍ズームに対して、AQUOS sense8は光学2倍ズームですが、これは撮影する被写体によるので優劣つけがたい。
ズームは光学2倍のAQUOSかデジタル8倍のPixel
デジタルズームは写っている画像を切り取ったものを処理し補完拡大させます。よって、あたかも望遠で撮った写真のように拡大して見えます。光学ズームは実際にレンズを動かして焦点距離を変えるため、画質を落とさずキレイなまま大きく撮影できます。
つまり、デジタルズームは倍率を上げれば上げるほど画質が粗くなりますが、光学ズームは拡大前と同じ画質を保てます。粗くても遠くを撮りたいならPixel、キレイな画質で少し遠くのものを撮りたいならAQUOSってことになります。
カメラ性能の付加価値
AQUOS sense8では、片手で写真が撮影できる「フローティングシャッター」が搭載されていて、片手撮影時にシャッタボタンを押しやすい場所へ移動できます。
写真以外にセルフィーカメラ(自撮り)や、ビデオ撮影も片手で切り替えることができ、AQUOS sense8はとことん気軽さを追求していると言えます。
一方Pixel 7aでは「消しゴムマジック」があり、撮影後に写った人物が消せます。以下は横浜赤レンガ倉庫にて筆者が撮影した写真です。
消しゴムマジック使用前
消しゴムマジック使用後
このように観光名所では観光客で賑わっているため、なかなか人物がいない写真を撮影することは困難です。そこで消しゴムマジックを使えば、AI処理により人物を消すことができます。
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AQUOS sense8とPixel 7aの価格を比較
AQUOS sense8とPixel 7aの各キャリアのオンラインショップの価格です。
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
メーカー直販 | 5万円台後半(11/17以降発売) | 69,300円 |
ドコモ | 一括価格:62,150円 | 一括価格:75,350円 |
12ヵ月返却:29,821円 | 12ヵ月返却:26,400円 | |
23ヵ月返却:38,390円 | 23ヵ月返却:29,700円 | |
au | 一括価格:59,800円 | 一括価格:63,890円 |
25ヵ月返却:14,800円~31,300円 | 25ヵ月返却:47円~16,547円 | |
ソフトバンク | - | 一括価格:79,920円 |
25ヵ月返却:22,008円 | ||
楽天モバイル | 一括価格:63,800円 | - |
25ヵ月返却:31,896円 | ||
UQモバイル | 一括価格:59,800円 | - |
J:COM | 一括価格:52,800円 | - |
※2023年11月9日の価格です。割引やキャンペーンなど随時変更になるため、実際の価格は公式ホームページでご覧ください。
両機種とも取り扱うのはドコモとauのみですが、Pixel 7aと比較してAQUOS sense8は割安なのが分かります。ドコモの場合約1.2万円も差があります。
ドコモで比較
ドコモでは1年返却の「いつでもカエドキプログラム+」と、2年返却の「いつでもカエドキプログラム」があり、返却時期によって実質価格が変わります。
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
一括価格 | 62,150円 | 75,350円 |
23ヵ月目返却 | 38,390円 | 29,700円 |
12ヵ月目返却 | 29,821円※ | 26,400円 |
※ いつでもカエドキプログラム+により、smartあんしん補償(月額330円×13か月)と早期利用料(5,500円)を含めています。Pixel 7aにて同じくsmartあんしん補償(月額550円)に加入する場合の実質負担額は33,550円(26,400円+550円×13ヵ月)になります。
一括価格ではAQUOS sense8が安い反面、プログラムを利用するとPixel 7aの方が実質負担が下がります。しかし、12ヵ月目返却時のAQUOS sense8の金額はsmartあんしん補償を含めています。
Pixel 7aでも同様にsmartあんしん補償に加入する場合は、550円×13ヵ月分の7,150円が加算され33,550円になるため、AQUOS sense8の方が安くなります。
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公式サイト:https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/
auで比較
auにおいても2年返却の「スマホトクするプログラム」で返却以降の分割金が免除になります。
また「au Online shopお得割」が適用されるので、先述したAQUOS sense8:59,800円、Pixel 7a:63,890円より安く購入できます。
AQUOS sense8 | Pixel 7a | |
機種変更 -5,500円 |
一括:54,300円 2年返却時:31,300円 |
一括:58,390円 2年返却時:16,547円 |
新規契約 -11,000円 |
一括:48,800円 2年返却時:25,800円 |
一括:52,890円 2年返却時:11,047円 |
他社から乗り換え (povo2.0/UQ含む) -22,000円 |
一括:37,800円 2年返却時:14,800円 |
一括:41,890円 2年返却時:47円 |
AQUOS sense8は発売したばかりとというビハインドがありますが、それでも乗り換えで実質14,800円になります。それにしてもPixel 7aの破格さはドコモでは敵いませんね。
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公式サイト:https://www.au.com/mobile/
楽天モバイル
楽天モバイルはPixel 7aの取り扱いがないため、AQUOS sense8の価格をご覧ください。
支払回数 | AQUOS sense8 端末価格 |
一括 | 63,800円 |
25ヵ月目返却 | 31,896円 |
楽天モバイルの「買い替え超トクプログラム」では、端末を48回払いで購入し25ヵ月目で返却すると、残りの24回分の支払いが不要になるシステムです。
また楽天ポイント最大17,000ptもらえるキャンペーン実施中です。
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UQモバイル
UQモバイルはPixel 7aの取り扱いがないため、AQUOS sense8の価格をご覧ください。
支払回数 | AQUOS sense8 端末価格 |
機種変更 | 59,800円 |
au/povo1.0・2.0から乗り換え | 59,800円 |
新規契約 -11,000円 |
48,800円 |
他社から乗り換え -22,000円 |
37,800円 |
UQモバイルはau同様に契約種別(機種変更やMNPなど)によって価格が異なります。最安値は他社乗り換えの37,800円で、トクトクプラン、もしくはコミコミプランに加入することで22,000円引き(新規契約も同様)となります。
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✅UQモバイル価格:37,800円~
公式サイト:https://www.uqwimax.jp/
J:COM MOBILE
J:COM MOBILEはPixel 7aの取り扱いがないため、AQUOS sense8の価格をご覧ください。
支払回数 | AQUOS sense8 端末価格 |
一括 | 52,800円 |
24回払い | 月額2,200円×24回 |
48回払い | 月額1,100円×48回 |
MVNOのJ:COM MOBILEではシンプルに一括か分割のみ。一括価格ではJ:COM MOBILEが52,800円で一番安くなります。
例えば、毎月5GBのプランでは月額1,480円なので、48回払いにすれば毎月2,580円でAQUOS sense8が持てます。
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✅J:COM MOBILE価格:52,800円
公式サイト:https://www.jcom.co.jp/service/mobile/
まとめ
今回はAQUOS sense8とPixel 7aの比較について解説しました。
本記事のまとめとして、AQUOS sense8の決め手は以下の通りです。
- 約159gで超軽量
- SDカード対応でストレージ増設可
- ディスプレイ輝度が1300ニト
- バッテリー5,000mAh
- 顔認証はマスク対応
- イヤホンジャックがある
またドコモオンラインショップ限定カラーのブルーもキレイな色味をしていますので、多少価格が高くても気に入ったデザインを購入するのをおすすめします。
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